6月学校だより

2022/06/29

校長室より


『一を以て之を貫く』 

  ~京都清水寺 森 清範貫主の揮毫から~

                                    南部中学校長 黒見隆久

 雨の降らない空梅雨と思いきや、突然に大嵐のような強風、大雨、雷・・・そしてまた30度をはるかに超える猛暑の連続・・・に、「自然も急激に変化しているなぁ~」と感じます。コロナ禍のなかで感染拡大防止のために「マスク」、「手洗い」、「消毒」はまだまだ必要ですが、マスクについては「熱中症」という生命の危険に直結する事態(生死に関わる)を避けるために、登下校、体育の授業、部活動、屋内外での諸活動の際には、「着用しない」という判断も重要になってきます。「水分補給」とともに、学校でもご家庭でも地域でもお互いに気をつけていきましょう。

 京都清水寺の森清範貫主をご存じでしょうか?

毎年末「今年の漢字」を清水寺の舞台で揮毫される方です。先日、南部町で講演をされた際に、色紙をいただきました。

題は「一以貫之(いちいかんし)」。

「一を以て之を貫く」と訓読みをされる『論語』の中にある孔子の言葉のひとつです。孔子は、自分自身の人生は「ある一つのことで貫かれている」と言ったそうです。孔子の言う「ある一つのこと」とは、「仁」という考え方です。「仁」とは、人間にとって普遍的(全てに共通する)、根源的(最も基本となる)な心のありようだと説いています。それは、他人に対して優しさとまごころをもち、柔軟な心と謙虚な態度で生きていくことが大切だ・・・・・と解釈されます。また、受け取り方によって「終始一貫して信念を貫くこと」という意味にも解釈されることもあります。調べてみて「なるほどなぁ」と思いましたし、私自身は、森貫主の筆の勢いとともに、「一(ひとつ)」、「貫(つらぬく)」という漢字の感覚に惹かれるものがありました。私には「貫く」べきものが何か一つあるだろうか・・・そんなことを感じさせてくれました。

頂戴した作品は、生徒昇降口に展示(掲示)しています。是非、見てください。

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