伝統&新鮮な『南部中の風』を吹かせましょう!
南部中学校長 黒見隆久
(記事掲載が大変遅くなりました。)
令和3年度もいよいよゴールを迎えようとしています。3年目になるコロナ禍もまだまだ安心の域には達しませんが、生徒、教職員、保護者、地域の方々の高い意識と行動、理解と支援によって、何よりも大切にしてきた生徒の安心と安全を守ることができたことに安堵と感謝の気持ちでいっぱいです。
また、さまざまな制約がある中で、体育祭、文化祭、修学旅行などの大きな学校行事も、感染拡大防止対策は勿論、生徒や教職員のアイデアや工夫で「一体感」や「感動の共有」が感じられるものになったことは、南部中としてとても誇らしいことでもあります。
8日の卒業式の際に式辞の中で話したことです。
「あなたたちはこれからも夢や志に向かって努力を続けると思います。ただ、その努力が必ずよい結果に結びつくとは限りません。失敗したり、限界を感じたり、あきらめたくなるときもきっとあると思います。しかし、失敗を恐れて、ごまかしながら、無難な道を賢く活きるような人間ではなく、その時その時を精一杯、実直に、誠実に、一生懸命生きてほしい。強い人間であってほしいと願っています。」
私たち人間は実は弱いものです。一人では生きていけないし、何の成長も発想の広がりもありません。一人では楽しさも喜びも、悲しみやつらさも、何も感じないつまらない人生しか味わえないと思うのです。
学校は一人でいることを第一義とする場ではありません。多くの人と関わり合いながら、喜怒哀楽を感じ、体験し、一人ひとりが大切な「個」であることを理解したうえで、相手を大切に思う気持ちや態度を育て、安心した暮らし、社会を創り上げる場です。「1+1=2」ではなく、=5、=10になるワクワク感や醍醐味を味わうことができるのが中学校だと思っています。
南部中学校はその可能性を大いに秘めていると感じるこの1年でした。令和4年度、新1年生35名を迎えて全校生徒90名です。伝統ある、しかし新たな「南部中の風」を爽やかに、力強く吹かせましょう!
保護者の皆さま、地域の皆さま、1年間大変お世話になりました。来年度も引き続き、温かいご理解とご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。