生徒たちの「やりたいこと」・「できること」・「挑戦したいこと」
~「部活動全員加入」をやめて3ヶ月・・・~
南部中学校長 黒見隆久
6月26日付けの日本海新聞(ひろば「私の視点」)に、『部活、やめませんか?』の記事が掲載されていました。
部町の2つの中学校では、今年から部活動への生徒の全員加入をやめました。部活動の地域移行(※私は個人的のこの言い方に多少、違和感を憶え始めていますが・・・・)、生徒数の減少、スポーツ・文化活動の多様化、教職員の働き方改革など時代の変化の中で、長い歴史を持つ「学校の部活動」も、今までのように学校だけで担えるものではなくなってきている現状があります。まさに「学校外活動」としての新しい展開を考えていかなければ、今後立ちゆかなくなってしまいます。ただ、そこに「生徒・子ども」の視点や思い・願いが第一義に考えられなければならないことは言うまでもありません。
その日(26日)には、放課後に「西部地区総体報告会」が行われ、キャプテンが試合結果とともに、頑張ってきたこと、後輩へのエール、「応援ありがとうございました」と全校に報告と感謝を述べました。これを最後に部活動を「引退」をする3年生もいます。さらなる上位大会をめざして頑張る生徒もいます。既に新チーム(1,2年生)で始動している部活動もあります。
今年度は、南部中学校で約90%の生徒が部活動をしています。その他にも、学外のクラブチームに属して頑張っている生徒(※大きな大会で何度も優勝して、今秋、日本代表として世界大会に出場する生徒もいます!すごい!)や、自分がしたいと思うことを、「部活動」にとらわれることなく頑張っている生徒もいます。
学校の部活動は今、大きな転換期を迎えています。それは、「学校や大人から言われた(準備された)ものをする。」ことから「自分のやりたいこと、できること、挑戦したいことを、自分で選んで決める。」ということへ意識と行動を変えていかなければならないのです。部活動だけでなく、これからの学校生活、社会生活では、一人ひとりの「自主」、「自立(自律)」、「責任」が強く求められる世の中になるということだと思います。
「挑戦する」ということは、どんなことであっても「楽しい」はずです。何か楽しく、熱中できるものを、大人も子どもも持っていたいものですね。