南部中学校長 黒見隆久
「親守詩」とは、自分を育ててくれた親を思い、感謝の気持ちを伝えようとする詩です。今年で7回目となるこの取り組みに今年も参加しました。
2年連続となる「学校賞」を受賞したのをはじめ、3歳の保育園児から大人まで、1,145点の応募作品の中から7名の生徒たちが表彰を受けました。(表彰式は12/4 倉吉交流プラザで行われました。)
温かい親子の絆を感じさせる作品や、ストレートに「好き!」という気持ちを伝える作品、思わず「クスッ・・・」と笑ってしまうような作品など、子どもたちの思いがあふれる作品ばかりでした。
中学生ぐらいになると、日ごろはちょっぴり恥ずかしくて言えない「ありがとう」や、ほんとは思ってる素直な気持ちを表現した作品が多く、今まさに子どもから大人へ成長しようとしているまっただ中なんだなぁと感じました。そんなときだからこそ、保護者、家族、家庭の理解やサポートは大切なんだと改めて感じることができました。
「家庭教育」というのは、こんなにも温かくて、子どもたちを豊かにする力があるのですね。
「人と人とがつながる」とは、こういうことをいうのだと思います。
中学校は明日から冬休みに入ります。家庭や地域でゆったりと過ごしながら、今年一年の振り返りと来年への願いや決意を、家族で語り合っていただきたいと思います。
少し早いですが、本年は大変お世話になりました。2023年もよろしくお願い致します。
では、「親守詩」の受賞作品を紹介します。
【定型詩(5・7・5)の部】
●ごはん何 聞いた回数 無限大 … 【鳥取県知事賞】
●そっけない 父の言葉が 大好きだ … 【家族賞】
【作文・詩の部】
●僕は野菜が嫌いだ。でもそれを食べさせようとする母がいる。トマトやキュウリ、
レタスに海そう。僕はそれを嫌々食べる。でもそれで母が喜んでくれたらそれでいい。
いつもいつも体のためとか言って食べさせてくる。でもそれは僕のためだって分かってい
【作文・詩の部】
●僕は野菜が嫌いだ。でもそれを食べさせようとする母がいる。トマトやキュウリ、
レタスに海そう。僕はそれを嫌々食べる。でもそれで母が喜んでくれたらそれでいい。
いつもいつも体のためとか言って食べさせてくる。でもそれは僕のためだって分かってい
る。だから食べる。おかあさん、いつもありがとう。 … 【大会長賞】
●「いってきます。」「ただいま。」その言葉を聞くたびに仕事に行くんだな、帰ってきた!と思
える何気ない日常の言葉だけど、それはとてもすてきなものだと思う。こうゆう言葉がある
から安心できる魔法の言葉。これからも、こんな日常的な言葉を大切に、たくさん使ってい
こうね。… 【家族賞】
●僕は一人じゃない。ふり向けばお母さんがいてくれる。困った時は助けてくれるお父さんが
いる。一緒に笑える兄がいる。一緒に遊べる弟がいる。僕は一人じゃない。「ありがとう。」
なんて恥ずかしすぎて、言えないよ。「ただいま。」って笑って帰るから。これが僕のありがと
う。… 【家族賞】
●今年になって母が転職した。弟も小学生になり、やることが増えた。先日、母が、「いそがし
い。辛い。」と涙を流していた。めんどくさくて嫌なお手伝い。嫌だと文句を言ってしまうこ
ともあるが、引き受ける量を少しずつ増やしていこうと思う。
お母さん、いつもありがとう。… 【家族賞】
●家族みんな、仕事や部活、習い事で帰る時間がバラバラです。でも夜ごはんは、ほぼ毎日み
んなが帰ってきてからみんなそろって食べています。その時間はとても楽しいです。遅い時間
でも迎えに来てくれたり、時間を合わせてくれてありがとう。これからもよろしくお願いし
ます。… 【家族賞】