命の大切さを改めて考え、実行していこう・・・
~地域の方からいただいた厳しく、大切なご意見を受け止めて~
南部中学校長 黒見隆久
先日、中学校に一本の電話がかかってきました。
内容は、「中学生が乗った自転車が路地から飛び出してきて、非常に危険だったので、クラクションを鳴らしたが、何の反応もなく走り去っていった。」というものでした。
南部中校区内には、見通しの悪い細い路地が多く、そういう路地から飛び出してきたり(自転車に乗っている本人は飛び出したつもりでなくても、自動車の運転手からはそう見えるのです!)、狭い道を自転車で並進していたり、中学生の自転車のルール違反やマナー違反にご連絡をいただくことが、これまでも何度かありました。自分の命は自分で守らなければいけないのに、こうやって地域の方から「危なかったぞ!注意しなさいよ!」と注意をいただくのは、ありがたいことだと思います。
そして、私たち一人ひとり(生徒も勿論、大人も同様)が、自分の命を守ろうとする行為は、他の人(相手)の命も守ることなのだと自覚しなければならないと思います。交通事故は、被害者だけの問題ではなく、加害者になった人、その家族や友人までも巻き込んで悲しく辛い思いをさせてしまうからです。
また、今回のことでとても残念だったことが、「中学生は、何の反応もなく走り去った」ということでした。間違いなく相手に「危ない!」と思わせたにもかかわらず、「謝る」どころか「何の反応もなく走り去る」姿には、「不快」を通り越して「怒り」が込み上げてきて当然ではないでしょうか。
間違いや失敗、ついうっかりすることは誰にでもあります。大切なのは、そのあとにとる行動です。失敗を認めることや、誠実に謝ることや、教えてくれたことに感謝する気持ちや行動がなければ、また同じことを繰り返すでしょう。そんな思いを担任から生徒に「一人称の語り」で伝えました。(他人事ではなく、「私はこう思うよ。」と自分事として語ることを大切にしています。)
あなたたち中学生は、地域の方々に温かく見守られています。中学生として、期待や未来を託す気持ちで支えられています。
南部中学校生徒として、しっかりと応えていきたいですね。