南部中学校長 黒見隆久
毎年恒例になっている「新語・流行語年間大賞2021」は、『リアル二刀流／ショータイム』でした。
メジャーリーグ、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手は、打っては本塁打46本、投げては9勝の実績で、ア・リーグＭＶＰを満票で獲得しました。その実力もさることながら、２度の手術を乗り越えて復活し、感情の爆発・雄叫びもクールに、審判や相手チーム、選手に敬意を払い、球場のゴミを拾い、インタビューやサインの求めにも気さくに応じる彼の人柄に多くのファンが魅了されました。同じ日本人としても何だか誇らしい気分さえしました。
私は南中に赴任してきて９ヶ月がたちました。新型コロナウイルスの影響は今なお消え去りませんが、体育祭、文化祭などの大きな行事をはじめとするいろいろな取り組みに対して、『感動と一体感の共有』をめざし、『公私の別を大切にする振る舞い』を実践する生徒、教職員の姿に大いに感激し、頼もしく思いました。さらに「まだまだやれるなぁ！」「もっと高いレベルがめざせるかも知れない･･･めざしたい！」と、可能性や期待を持たせてくれました。
大谷選手の挑戦には、『打者と投手の「二刀流」なんて大丈夫か？』とだれもが思ったのではないでしょうか。しかし、その困難に挑戦する自分自身と、チャンスと可能性を与えてくれた監督や球団、応援してくれた仲間やファンの皆さんの気持ちと行動がひとつになったときに、「不可能を可能に･･･」、「夢を現実に･･･」できたのだと思います。
来年は『寅年』です。寅という文字には、春が訪れ根茎が張り、草木が伸び始めるという意味があります。厳しい冬が明け、生命力あふれる春の芽吹きが期待される２０２２年になることでしょう。
来年は大谷選手に負けないくらい、今年の挑戦をより『リアル』に実現する南部中、地域を魅了する『南部中ショータイム』を創っていきましょう。
保護者、地域の皆さま、南部中学校への厚いご支援とご協力ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。
生徒の皆さん、保護者、地域の皆さま、よいお年をお迎えください。
