７月学校だより

　空梅雨かと思いきや、一変、臨時休校、避難指示が出されるほどの大雨洪水、土砂災害警報となり、予期せぬ大きな心配をした学期末でした。梅雨も明け、明日から３４日間の夏休みを迎えます。今年も猛暑、酷暑が予想されますが、天候、熱中症、コロナ対策などくれぐれも皆さん注意してお過ごしください。
　この季節になると、私には必ず思い出すことがあります。私は高校時代に応援團に所属していました。この時期は、夏の甲子園をめざして学ラン姿で声を張り上げ、太鼓をたたき、演舞をしていました。当時のことですから「水を飲んだら負ける！」と言われた体育会系の最たるものが応援團です。２時間ほどの試合の間に、水を飲むどころか、水というものに触れることさえもできなかったし、自分からもそうしようとは思いませんでした。今から考えると何と恐ろしいことをしていたのかなぁと思います。でも、いまだに高校野球を見ると、あの頃を懐かしく思い出し、まだやれるような気がして胸がザワザワするのです（笑）。
　４０年近く前のあの夏の思い出は、私の今の自分をつくっている原点と言えるかも知れません。先輩に必死についていった１年生のころ。後輩を厳しく追い込んだ３年生、團長のころ。自分たちがどんなに頑張っても、野球部が負けたら終わりなのに、なぜあんなに本気でやっていたのかなぁ････と、今思うと不思議な気もするのですが、あの時の「乗り越えた自分」と「一緒だった仲間」がかけがえのない今の私の力になっているのは確かです。
　『「やればできる！」とは「やらなければできない！」ということ。多くの人は「やればできる」と言って「やらない」。だから「できない」、「できるはずがない」』
　あの夏、全身全霊を込めてやり遂げられた自分は「なかなかやるじゃないか！」』と、自信を持って言える私の自慢の、貴重な経験なのです。
　今年の夏休み、皆さん何か一つ目標をもって（少し難しいぐらいの目標がいいぞ！）『やり遂げる』達成感を味わってみてほしいと思います。よく学び、よく遊び、良い経験をたくさんしてみてください。
　保護者の皆さま、地域の皆さま、１学期の取り組みへのご理解とご支援をいただきありがとうございました。夏休み中の子どもたちの健康、安全と２学期以降引き続きのご協力をよろしくお願いいたします。